段々と見えてくること

ギタリスト的に一番よろしくない状態とは
自分がどういう演奏をしたいかという明確なビジョンを持っていない状態だと思う。
漠然と自分は下手だということを自覚しているだけでは不十分で、
では自分のどこが悪いのか、それをどう改善し、
どういう音が出るようになれば自分が上手くなったと感じられるかを
意識しておくことが肝心だろう。
要するに「自分の演奏が上手に聴こえない理由を解析し糧とせよ」ということだ。
ソクラテス無知の知と同じように、
自分の欠点を正しく理解している人間はそれだけ
他の者より上達に近い場所にいると言える。
コピーをしているときが最も上達すると私が感じた理由もこれなのだろう。
誰かを目指している時ほど自分の求める音が明確になっている瞬間は無いからだ。