喜びと苦悩

打ち込み用機材の発展は目覚しいもので、力のある人間なら大体のジャンルにおいて
人間の演奏と大差ないものが表現できるような時代になりました。
私もSC8850単体で頑張っていた時期は自分の脳内で鳴り響く音と
実際の出音のギャップに苦しんだものです。
それが今ではほぼ思い通りの音を鳴らすことのできる環境にいます。
しかしこれは作る側にとって良いことばかりとは決して言えません。
機材が進化し、細かい機能を数多く実装することによって
打ち込みの作業自体がどんどん煩雑なものとなっているからです。
SC8850からOrchestralに移行したとき打ち込みの時間は倍になり、
OrchestralからVSLに移行した今打ち込みの時間がさらに倍になろうとしています。
この煩雑さを軽減するためにSteinbergもNIもemagicもTASCAMも頑張ってくれてはいるのですが
やはりどうしても面倒なものは面倒なわけで。。。
文句を言うわけではありませんが
もうちょっと直感的に扱える便利なインターフェースが出現してくれたら
嬉しいなぁと思う今日この頃。